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『痒~い夏』

こんな話をすると「獣医師としてどうなの。」と言われそうだが、恥をしのんで書く。
つい先日、うちの家族全員がやたらと痒いと騒ぎ出した。またいつものように網戸を閉め忘れたに違いないと真っ先に娘が家内に叱られたのだが、いつもの蚊と違ってどうも痒さが半端ではない。メチャクチャ痒い。虫刺されの薬を塗っても痒みが何度もぶり返すし一週間経った今も刺された痕がはっきり残って、まだ痒い。
『そう言えば、ちょっと前からシマタロウが背中の皮をグリングリン波打たせたり、突然走り廻ったり、変な動きをしていたよ』と娘が言う。そうなんです。あろうことか、愛猫シマタロウにノミがついてしまったのだ。油断大敵、(獣)医者のなんとやら・・・。あわててシマタロウの首筋にノミ駆除薬を滴下して、家の中の隅々まで掃除した。ノミの蛹は条件が悪いと一年近くもそのまま生き続けることがあるらしいので、少なくとも半年間は投薬を続けるべきである。
しかしノミに咬まれた痕のなんと貧乏臭いことか。こんな痕をたくさんつけているとせっかくの夏なのにカッコ悪くてプールにも遊びに行けない。

『キクの卵』

『倒れちゃったんです。』

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