先日雨の日に娘と二人で田舎道を車を走らせていると、道路を横断中のカメに出会った。
周りは山と畑しか無くカメが棲むのに適した環境ではないのだが、何の目的があってあんな所を歩いていたのだろうか?『かわいい子には旅をさせろって、親ガメが手を振りながら送り出したんとちがうー』とか『ヨメ探しの旅に出たのにちがいない』とか馬鹿なことを言いながら、帰り道の途中の野池まで無理矢理ヒッチハイクさせてあげた。
ところでこのカメは甲羅の長さ20cm程度の立派なクサガメであったが、果たして何歳だったのだろうか?親ガメは健在なのだろうか?結婚適齢期なのだろうか?じつは亀の年齢はだれでもわりと簡単に知ることができる。自然界のカメは冬眠をするので冬場は食欲はまったく無く成長も止まるが、水がぬるみ体温が上がってくると喰い溜めするようによく食べる。そのために野生の亀の甲羅には年輪のような模様ができるので、それを数えれば何年前に生まれたかがわかるのだ。この知識が役に立つことはまず無いが、わりと子供には尊敬される。
9歳になる私の娘はどういう訳かカメのヒッチハイクに出会うことが多く(3度目)、いつも池に放して『いいことしたねー』と言った後は浦島太郎の話で締めくくっていたような気がする。もちろん、竜宮城には一度も招待されたことはないが。