当院の手術は犬猫にやさしい低侵襲の手術方法と徹底した鎮痛処置を心がけています。2006年に日本国内でもいち早くシーリングシステムを導入し、より出血の少ない短時間手術を実施してきました。手術は日帰り手術で、たいていの犬猫は手術当日から食餌やおやつを食べだし、エリザベスカラーなどの傷口の『舐め』防止用装具などは必要としません。
雌犬猫の避妊手術の方法には卵巣だけを切除する方法と卵巣と子宮の両方を切除する方法があります。どちらも確実に避妊はできますが、大きな違いは侵襲度の違いです。卵巣だけ取る場合は切開創はわずか1~2cm、手術時間もメスを入れてから縫合し終わるまで約10分程度(猫や小型犬)で終わりますが、子宮卵巣を切除する場合は傷口も少し大きくなり時間も長くなります。当院では年齢と飼い主さんの希望によって手術方法を使い分けています。若い犬猫ではほとんどの場合、卵巣のみの切除を行い、何度か発情を経験してしまっている犬猫では念のために子宮卵巣の両方を切除することをお勧めしています。
今回、手術方法の解説と猫の避妊手術の実際の動画をアップしました。動画を改めて見直すと緊張しているのか喋りが噛んだり、手が少し震えています。お酒は好きですが、アル中ではありませんので、ご心配なく(笑)。